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2017年9月3日は羽田から北海道の女満別空港へ飛び、初めての道東へ。かねてより一度行きたかった網走監獄へ行ってきました。
昔の博物館の方がこの網走監獄で、現在のリアルな刑務所が網走刑務所です。2つの場所はだいぶ離れているのでお間違いなきようお出かけください。
私には一生縁のない(はずの)刑務所の暮らしが見られる貴重な施設でとても面白かったです。
女満別空港からバスで網走監獄へ
今回の北海道旅行は無謀にもできるだけバス移動で予定を組みました。
女満別空港からは、1番乗り場の路線バスで「天都山入口バス停」まで乗り、15分ほど坂道を歩いて上ります。
日曜なのに、バスの乗客は他に仕事っぽい方がたった1名のみ。
ほとんどの来客は網走監獄までレンタカーかバスツアーで行くようです。
これは歩いて行かないと撮れない入場門です。おどろおどろショット。
網走監獄内へ
この日は「あわや台風直撃か?」と心配していた天気予報でしたが、何とかそれて曇りになりました。
正門をくぐり、いざ入所!
ながーい官舎は、上から見ると「*」みたいな形に放射状につながっています。
相当長いので看守の見回りも大変そう。
独房の中に入れる部屋もあります。収監された中から見た図。
ストーブのパイプ。極寒の地ですから、ストーブの配置で揉め事が起こらないように気を使っていたとか。
こちら、ご歓談中の囚人の方々。
網走監獄には多数の蝋人形の囚人がいて、これがまたリアルですごく良くできてるんですよ。
ん?
天井に脱獄囚が!
ふんどし一丁でご苦労様です。
実際に当時「昭和の脱獄王」と呼ばれていた脱獄犯、白鳥由栄の脱獄を模して作られています。
網走監獄敷地内の施設
懲罰房。悪さをすると暗くて狭いここに1週間閉じ込められ、食事も最小限にされてしまいます。
こちらはお風呂。
もんもん入りの方が多めです。
盗難防止のため石鹸は上から糸で吊るされています。
入浴も当然見張られます。落ち着かなそう。
別の監獄はコンクリート造りのお風呂でした。
こちらは調理係。料理がイヤそうな顔してこねてます。
塀の外で作業をして日帰りできないときは、動く監獄とも言われた丸太の休泊所で寝泊まりします。
ここ、薄暗い中に男たちがびっしり横たわっているのでなかなか怖い光景です。どこかのお子さんが怖すぎて泣いていました。
蝋人形なのでもちろん誰も動きませんが、ひとり「ガバァ!」と突如起き上がってきたら心臓止まりそうなレベルの恐怖です。
囚人の北海道開拓
この小屋に泊まるのは、かつて原野だった北海道を開拓していた作業中です。
未開の地だった北海道を開拓して住めるようにしたのは、この網走監獄の囚人たちの功績が大きいそうです。
極寒の地で吹雪に凍えながら開墾作業をし、まともな食料もなく栄養状態が悪くなり、亡くなっていく方も多かったとか。
そんな方をも「死ねば囚人費が浮く」と奴隷以下の使い捨てにしていたというのだからひどいものです。
囚人も大変ですが、寝ずに番をしないといけない看守も相当大変だったようです。
網走監獄「番外地食堂」の囚人ランチ
レストラン監獄食堂(旧名 番外地食堂)では、実際の現在の刑務所の食事を再現した監獄食ランチがいただけます。
ランチタイムのみの営業なので、午後から行く方は先に食べてから入所してください。
入り口で食券を買います。私は監獄食サンマ定食で。
連れは特に囚人ランチではない、オホーツク網走ザンギ丼。ザンギって鶏唐揚げかと思っていたら、網走では鶏肉ではなく鮭でした。
サンマ定食、意外とおいしそう!実際の監獄食はお味噌汁ではなく番茶だそうです。
さすが網走だけあってサンマが美味しい!これ、特に書いてなかったけどたぶん糠サンマですよ。ぬか漬けにして冷凍するやつです。
こんなご飯が食べられるんだったら、にこやかになっちゃいますね。
そうそう、小鉢のふちにおろしショウガっぽいものが付いているのがあってペロっとなめてみたら、何と北海道産の山わさびでした!
私、唐辛子は好きですがこの世で唯一食べられないものがワサビなんですよ。1mmでも口に入ろうものならものすごくテンション下がります。
普通のワサビは見てわかるけど、山わさびはぱっと見おろしショウガなのです。北海道にはこんな伏兵がいるということを忘れていました…。
来た時には厚い雲だった空が、いつの間にやら北海道の広い青空になっていました。
一日で晴れと曇りと雨が随時入れ替わるのは北海道あるあるですね。
おまけ。
現在の刑務所独房はこんな感じだそうです。本物に入らないように暮らしたいと思います。
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北海道 知床半島オシンコシンの滝へ へ続きます。